成長痛

膝の成長痛であるオスグッド・シュラッター病とは、成長期に太ももの前面にある大腿四頭筋が膝のお皿(膝蓋骨)を引っ張ることで脛の部分に痛みが出ることをいいます。

初期は脛の前側や膝周囲に痛みを感じるぐらいですが、徐々に腫れたり熱を持つようになります。症状が進行してくると脛がでっぱってきたり、歩いたりしゃがんだりするだけで痛みが出ることがあります。

成長期には骨が急激に成長していきますが、そのスピードに筋肉や腱などが同じように成長していくことが出来ないため、大腿四頭筋の柔軟性が低下していくことで太ももの前がかたくなり、膝のお皿を引っ張ることで痛みが出てくることが多いです。

痛みが出ている部位のアイシングやストレッチ等で太ももの前面の柔軟性を確保していくことが重要になります。痛みが強い場合はスポーツ活動の中断をすることも必要になる場合があります。

シーバー病とはスポーツ活動等をしている時に成長期におきる踵が痛む症状のことをいいます。

踵が腫れたり、押すと痛みがあったり、歩くことで痛みが出ることもあります。歩行寺に踵がつくと痛みが出るのでつま先歩きになることもあります。

成長期にアキレス腱が付着する踵の部位にスポーツ活動等で負荷がかかりすぎることで炎症が発生し、痛みの原因となります。

痛みが出ている部位のアイシングやふくらはぎのストレッチをして踵への負荷を減らしていくことが重要になります。痛みが強い場合はスポーツ活動の中断をすることも必要になる場合があります。

太ももの付け根や鼠蹊部に痛みや違和感を引き起こす状態をいいます。子どもだけでなくスポーツを行っている大人も悩まされることがあります。

サッカーやラグビーなどランニングやキック動作多い種目で症状が出ることが多く、股関節の可動域の低下や体幹の筋力低下による不安定性、身体のコントロールがうまく出来ないことにより症状が出るといわれています。

股関節周囲の柔軟性改善、体幹の筋力向上をしていくことで痛みを軽減させ、再発を予防していくことが重要となります。また痛みが強い場合はスポーツ活動の中断をすることも必要になる場合があります。

症状が軽度の場合はマッサージとストレッチで改善されることが多いです。

痛みが出ている部位を中心として周囲の筋肉をほぐし、各関節の動きを良くしていくことで症状の改善を狙います。

この段階ですと症状によりますが、治療を行いながらスポーツ活動を継続することができることが多いです。

症状が強く、スポーツ活動に支障が出る場合はマッサージ・ストレッチに電気治療を併用し、炎症を抑えるようにしていきます。またマッサージも併用することで、痛めている部位周囲の筋肉をほぐし、各関節の動きを良くすることでさらに症状の改善を狙います。