アイシング

捻挫や打撲等の急な怪我をした場合のアイシングの効果として、①痛みの軽減　②腫れの減少　③炎症を抑える。の主に3つが挙げられます。

この3つを効果的に行うためにRICE処置というものを行います。(詳細は下へ)

慢性的な痛みや疲労回復を狙うためには、運動後に痛みが気になる部位にアイシングを20分行います。ビニール袋や氷のうを使用し痛みがある部位をしっかり冷やします。これは練習後に1回行えば十分であると考えられます。

また試合と試合の間の短い時間にアイシングを行い疲労回復を狙う場合はアイスタオルや氷のう等で冷やしながらマッサージを行うアイスマッサージ等を行うと良いでしょう。

RICE処置とは

R…Rest (安静)

I…Ice (冷却)

C…Compression (圧迫)

E…Elevation (挙上)

以上の4つの頭文字をとってRICE処置といいます。

怪我をした後に24〜72時間はRICE処置を行なった方が良いですが、怪我の程度によって時間が変わります。時間が長ければ良い。というものではありません。

○Rest(安静)…怪我をした後に安静にすることで痛めた筋肉や靭帯などを安静に保つことで痛めた組織の血流等を抑えることができます。痛めた後も運動を続けると止血が遅くなり、リハビリに要する期間が長くなりやすいです。

○Ice(冷却)…氷や氷水等で冷やすことによって怪我をした部位の痛みが緩和され、出血や浮腫が抑えられます。

袋や氷のうに氷を入れて10〜20分程度冷やします。0℃の氷を使用するのが望ましく、家庭用の冷凍庫から出したばかりの氷やアイスパックなど、手に氷がくっついてしまう場合は温度が低すぎて、そのまま使用すると凍傷の危険があるため水にさらすなどをして手にくっつかないようにしてから使用することが望ましいです。

またアイシング中はラップやバンテージ(弾性包帯)で氷を皮膚に密着させながら圧迫をすることでより効果をえることができます。

○Compression(圧迫)…怪我をした部位の内出血を抑え、腫れを最小限にとどめることを目的とします。圧迫によって怪我をした部位に外から圧力を加えることで、関節内などの腫れが起きやすい空間を減少させます。

足関節の内反捻挫の場合はU字パットを使用します。

○Elevation(挙上)…怪我をした部位の内出血や腫れを抑える目的があります。心臓より高くあげるようにします。